
【「介護」をテーマにした男性が主役の「繋がり」「コミュニティ」づくり】
「変わんねな~」「久しぶりだなぁ~」、そんなあいさつを交わし、会場に集まって来るエプロンを身にまとった男性陣。
令和4年6月21日(火)、雄勝公民館の大集会室を会場に3年ぶりとなった「雄勝地区 男の介護教室」を開催しました。
新型コロナウイルス感染予防対策の観点から、これまで行ってきた調理実習、テーブルを囲んでの実食等はせず、講話のみの内容とし、マスクの着用やこまめな手指消毒をお願いしての開催となりましたが、今まで続けて参加いただいてる方、初めての参加の方、多くの方にご参加いただきました。
久しぶりの開催を待ち望んでいらっしゃった参加者の方々。受付開始時間のずいぶん前から会場にお越しいただいておりました。
本当にこの「男の介護教室」を楽しみにされているのを感じました。
ぞくぞくと会場にいらっしゃるみなさん。身に着けている“男技”と書かれた、“みどり色”のエプロンは「男の介護教室」のトレードマーク。
開会あいさつ、スタッフ紹介ののち、雄勝で知らない人はいない、雄勝歯科診療所の河瀬聡一朗先生に「口から食べることの大切さ」をテーマに講演をいただきました。
みなさん、河瀬先生のお話しに、興味津々に、耳を傾け聞き入っておりました。
続いて、受付後に測定した血圧、尿中塩分の結果をもとに、雄勝総合支所市民福祉課の遠藤保健師さんより、「血圧と塩分」について講演いただきました。
健康に気をつけているみなさんなだけに、講演の内容に食い入っておりました。
「血圧と塩分」の講演の最中、各結果を皆さんそれぞれチェック表に記入。スタッフもそれのお手伝い。
「おいの数値、高げぇ~んだべがなぁ?」「おい、食事でこんなごど気をつけではいんだ」など、スタッフに記入を手伝ってもらいながら弾む会話。
参加者さんとスタッフ(関係機関のみなさん(歯科診療所、市民福祉課、地域包括支援センター、特別養護老人ホーム))のみなさんの距離が近く、気軽に話しかけて相談できる、「これが「雄勝地区 男の介護教室」の良さ」だと感じさせられ、河瀬先生を初めとするスタッフのみなさんがこの事業を続けてこられたからこそ、この関係性があるんだなと改めて思う時間でした。
終盤となり、最後に「夏に向けての脱水症対策と栄養補給」について講演をいただき、最後に、毎回恒例の集合写真を撮影し、「第1回 雄勝地区 男の介護教室」は終了となりました。
東日本大震災の影響で人口が大きく減少した雄勝地区。高齢化率は5割を超え、年々上昇傾向にあり、高齢世帯も増えると同時に、昔と比べ男性が家族の介護に関わる機会も多くなり、さらには男性高齢者の独居率も増えております。
しかし、男性の場合、家族の介護や独居での生活において、悩みを抱えつつも、自分の悩みを吐露したり、他者へ相談することが苦手な方が多く、孤立化しないような繋がりが大切になります。
そんな繋がりをこの事業をとおし、雄勝地区で広めていきたいと思います。